2026年8月16日|古物商許可について、制度の正確な解説と実務(費用・流れ・依頼先)を一次情報にあたって整理するメディア。
ホーム › 審査・取得の流れ › 古物商の審査期間はどのくらい?申請から取得までの流れと早める方法
審査・取得の流れ

古物商の審査期間はどのくらい?申請から取得までの流れと早める方法

三上 賢司 / 更新:2026-06-24
古物商の審査期間はどのくらい?申請から取得までの流れと早める方法
古物商の許可を申請したいけれど、結局どれくらい待てば営業を始められるのか。私が窓口でいちばん多く受ける質問がこれです。結論から言うと、警察署に申請が受理されてから約40日(土日祝を除く)が審査期間の目安です。
  • 古物商の審査期間は、申請受理後おおむね40日(土日祝を除く)が目安です。
  • 書類準備を含めた全体スケジュールは、約1.5〜2か月が現実的な見通しです。
  • 申請手数料は19,000円(非課税)で、不許可でも返ってきません。
  • 審査が長引く主因は書類不備と追加書類の提出要請、そして繁忙期です。
  • 古物商許可に有効期限はなく、取得後の更新は不要です。

古物商の審査期間は標準でどのくらい?まず結論

古物営業がうまくいけばいくほどリスクが高まる「無許可営業の負のスパイラル」とは!?
古物営業がうまくいけばいくほどリスクが高まる「無許可営業の負のスパイラル」とは!?

古物商の審査期間は、申請が受理されてから約40日(土日祝を除く)が標準的な目安です。

この「約40日」は複数の実務解説で共通して示されている数字です。土日祝はカウントから外れる扱いと明記されています。

審査期間の目安と標準処理期間とは

標準処理期間とは、行政が申請を受け付けてから処分(許可・不許可)を出すまでの目安期間のことです。

古物商の場合、この標準処理期間が約40日とされています。あくまで「受理後」の起算であって、書類を作っている期間は含みません。ここを勘違いすると見通しがずれます。

正直に言うと、私が担当した案件でも40日ちょうどで下りることは少なく、40日前後で前後する印象です。繁忙期はもう少しかかります。

申請から取得までの全体スケジュール例

書類準備から許可証の交付までを通すと、全体で約1.5〜2か月が現実的な目安です。

申請から取得までの標準スケジュール例
書類収集・作成に1〜3週間、審査に約40日(土日祝を除く)という整理に基づく目安です。
段階かかる期間の目安主な作業
書類の収集・作成1〜3週間住民票・身分証明書の取得、申請書の記載、営業所の書類準備
申請・受理当日警察署へ提出、手数料19,000円の納付
審査約40日(土日祝を除く)書類確認・欠格事由の確認・営業所の確認
許可証の交付審査完了後すぐ警察署で受け取り、営業開始可

開業日を決めるなら、申請日から逆算して最低でも2か月は余裕を見てください。これが後で効いてきます。

なぜ審査に時間がかかるのか?期間の内訳

審査に約40日かかるのは、警察署が書類・欠格事由・営業所の3点を一つずつ確認しているからです。

なぜ審査に時間がかかるのか?期間の内訳

単なる事務処理ではなく、実態のある営業かどうかを見極める作業が入ります。だから時間がかかります。

警察署が審査で確認していること

審査内容には、申請書類の確認、欠格事由の確認、営業所の確認が含まれます。場合によっては面接や現地確認・実地調査が行われます。

欠格事由とは、過去の犯罪歴など「許可を出せない条件」のことです。ここに引っかかると、書類が完璧でも不許可になります。

書類提出から許可が下りるまでの流れ

提出した書類は担当者が一通りチェックし、不足があれば連絡が来ます。その後、欠格事由の照会と営業所の確認を経て、許可・不許可が決まります。

連絡が来るのは、たいてい書類に何か足りないときです。電話に出られる体制を整えておくと、やり取りがスムーズに進みます。

警察署に行く回数の目安

警察署に行く回数は、最低でも事前相談・申請・許可証受け取りの3回が目安です。

書類に不備があれば、その分だけ往復が増えます。だからこそ最初の事前相談で、何を揃えるべきか管轄署に確認しておくのが近道です。

管轄警察署によって、求められる書類や様式が微妙に違います。申請前に必ず一度、生活安全課の担当窓口で確認してください。

申請前の準備にかかる期間と必要書類

書類の準備には1〜3週間かかります。取得に役所を回る書類があるためです。

申請前の準備にかかる期間と必要書類

審査の40日は受理後の話。準備期間を含めて段取りを組まないと、開業がずるずる後ろにずれます。

必要書類の取得にかかる時間

住民票や身分証明書は役所で取得します。郵送請求だと往復で1週間前後かかることもあるので、早めに動いてください。

主な必要書類と取得先の目安
個人申請の場合の代表的な書類です。法人はこれに登記事項証明書や役員分の書類が加わります。
書類取得先取得の目安
住民票の写し市区町村役場即日〜数日
身分証明書本籍地の市区町村役場即日〜郵送で1週間程度
略歴書・誓約書自分で作成即日
営業所の使用承諾書賃貸なら貸主・管理会社数日〜2週間

身分証明書は運転免許証のことではありません。本籍地の役所が発行する、破産していないことなどを証明する書類です。ここで戸惑う人が多い。

申請書様式の記載ポイント

申請書には、取り扱う古物の区分を13品目から選んで記載します。

区分は実際に扱うものに合わせて選びます。迷ったら主に扱う品目を中心に、関連しそうなものを足しておくと後の変更届の手間が減ります。

URLでネット取引をする場合は、使用するサイトのアドレスを届け出る欄があります。記入漏れが起きやすいので注意してください。

個人申請と法人申請の書類の違い

法人申請は、個人申請の書類に加えて登記事項証明書や定款、役員全員分の書類が必要になります。

役員が多い会社ほど、全員分の住民票や身分証明書を集める手間が増えます。法人は準備期間を厚めに見ておくのが安全です。

審査が長引く・遅れる原因と対処法

【個人向け】古物商許可証の取り方と申請方法を完全解説!
【個人向け】古物商許可証の取り方と申請方法を完全解説!

審査が長引く主な要因は、書類不備や追加書類の提出要請、そして繁忙期です。

逆に言えば、ここを潰せば余計な遅れはほぼ防げます。私が現場で見てきたつまずきを挙げます。

書類不備や記載ミスでやり直しになるケース

いちばん多いのが、身分証明書の取り違えと記載項目の漏れです。

住所の番地違い、品目区分の選び忘れ、署名押印の漏れ。どれも小さなミスですが、補正のために窓口へ呼び戻されると数日〜1週間は平気で延びます。

営業所の使用承諾書でつまずく例

賃貸物件を営業所にする場合、貸主や管理会社の使用承諾書が必要になることがあります。

契約書に「居住用のみ」と書かれていると、古物営業に使ってよいかの確認が入ります。承諾を取るのに時間がかかり、ここで止まる人が本当に多い。

自宅を営業所にする場合も、賃貸なら同じ確認が必要です。持ち家なら基本問題ありませんが、共有名義なら一言確認しておくと安心です。

不許可になりやすい失敗事例と回避策

不許可の典型は、欠格事由の見落としと、営業所の実態がないと判断されるケースです。

バーチャルオフィスや実体のない住所を営業所にすると、現地確認で実態なしと見られる恐れがあります。物を保管・確認できる場所を営業所にしてください。

手数料19,000円は不許可でも返ってきません。一度で通すために、申請前に欠格事由と営業所の要件を必ずチェックしてください。

自分でやる場合と行政書士に依頼した場合の比較

自分でやれば手数料19,000円だけで済み、依頼すればこれに報酬が上乗せされます。

自分でやる場合と行政書士に依頼した場合の比較

どちらが正解かは、使える時間と書類への苦手意識で決まります。両方を扱う立場として、正直なところを並べます。

費用相場とコストの違い

自分でやる場合と行政書士に依頼する場合の比較
手数料19,000円は確定済みの数値です。報酬額は事務所により幅があるため、ここでは金額を断定せず傾向のみ記載します。
項目自分でやる行政書士に依頼
申請手数料19,000円19,000円
別途報酬なし事務所ごとに発生
書類作成の手間自分で全部ほぼお任せ
不備のやり直し自分で対応代行してもらえる

報酬の相場は事務所により幅があります。材料として確かな金額を持っていないので、具体額はここでは書きません。依頼前に必ず見積もりを取ってください。

期間と手間の違い

審査の40日そのものは、自分でやっても依頼しても変わりません。差が出るのは準備期間です。

慣れた行政書士なら書類の不備が出にくく、補正の往復が減ります。結果として全体が短くなりやすい。

私の率直な意見を言えば、平日に役所へ動ける時間がある人なら自分でやって十分です。逆に本業が忙しい、法人で役員が多い、営業所の承諾が複雑、このどれかに当てはまるなら依頼した方が早くて確実です。

審査期間中に進めておける営業準備

約40日の審査期間は、待つだけでなくプレート作成や台帳準備を進める時間に使えます。

審査期間中に進めておける営業準備

許可が下りた翌日から動けるよう、ここを仕込んでおくと開業がスムーズです。

古物商プレート(標識)の作成と掲示義務

古物商プレート(標識)は、許可番号などを記載して営業所の見やすい場所に掲示する義務があります。

ただし許可番号は許可が下りてから決まります。番号以外のレイアウトや発注先を先に調べておき、番号が出たらすぐ注文できる状態にしておくのが賢いやり方です。

古物台帳の準備と取引記録の保存

古物台帳とは、いつ・誰から・何を・いくらで取引したかを記録する帳簿のことです。

取引相手の確認と記録は古物営業の根幹です。紙の台帳でもエクセルでも構いません。審査期間中にフォーマットを決めておけば、開業初日から記帳できます。

ネット販売・古物市場での注意点

オークションやフリマでネット販売をする場合、申請書に使用するサイトのURLを記載しておく必要があります。

後からネット販売を始めるなら、URLの追加は変更届の対象になります。最初から予定があるなら、申請時に書いておくと二度手間になりません。

許可取得後に必要な手続きと守るべき義務

【古着と法律】セカスト転売・メルカリ仕入れ・ヤフオクせどりがヤバイ理由も解説!古物商許可は取った後が大変です!
【古着と法律】セカスト転売・メルカリ仕入れ・ヤフオクせどりがヤバイ理由も解説!古物商許可は取った後が大変です!

取得後は、変更があれば変更届を出し、立入検査に対応し、台帳を適切に管理する義務が続きます。

許可は取って終わりではありません。ここを見落とすと、せっかくの許可が危うくなります。

変更届が必要なケース

住所・営業所・役員・取り扱う品目・使用するURLなどに変更があれば、変更届が必要です。

引っ越しや法人の役員変更は届け出を忘れがちです。変更があったら早めに管轄署へ。後回しにすると面倒になります。

立入検査と遵守事項

古物商には、警察による立入検査が行われることがあります。

検査では台帳の記帳状況やプレートの掲示が確認されます。日々きちんと記録していれば、慌てる必要はありません。普段の積み重ねがそのまま備えになります。

有効期限と更新の有無

古物商許可に有効期限はなく、取得後の更新手続は不要です。

一度取れば、廃業や変更がない限りそのまま使えます。ここは申請者にとってありがたいポイントです。

古物商の審査期間に関するよくある質問

窓口やメールでよく聞かれる質問を、結論から答えます。

古物商の審査期間に関するよくある質問

よくある質問

古物商の審査期間とは何を指す?
警察署が申請を受理してから許可・不許可を出すまでの期間を指します。目安は約40日(土日祝を除く)です。書類を準備している期間はこれに含まれません。
古物商の審査にかかる費用はいくら?
申請手数料は19,000円(非課税)です。これは申請時に支払い、万一不許可になっても返金されません。行政書士に依頼する場合は、これに報酬が別途加わります。
古物商の申請はいつから始められる?
必要書類が揃い、営業所が決まればすぐに申請できます。書類取得に1〜3週間かかるため、開業日から逆算して2か月前には動き始めるのがおすすめです。

審査期間そのものは縮められません。縮められるのは準備の段取りです。今日できるのは、管轄署への事前相談と、本籍地への身分証明書の請求。この2つから動いてください。

この記事について質問できますAIが記事をもとに答えます
こんにちは。この記事について、下の候補から選ぶか、自由に質問できます。

三上 賢司

行政書士(許認可・古物商申請を専門に扱う事務所に勤務)

行政書士として中小企業や個人事業主の許認可申請を数多く手がけてきた経験をもとに、公式の法令・警察庁資料・実際の申請窓口での確認情報をもとに執筆しています。「読んだ翌日に動ける」記事を目指しています。

メルマガ登録

三上 賢司
三上 賢司
行政書士として中小企業や個人事業主の許認可申請を数多く手がけてきた経験をもとに、公式の法令・警察庁資料・実際の申請窓口での確認情報をもとに執筆しています。「読んだ翌日に動ける」記事

記事には書ききれない現場のリアルや最新の動きを、わたしから直接メルマガでお届けします。よかったら登録してください。

登録は無料・いつでも解除できます。